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UppercaseとLowercaseの由来

UppercaseとLowercaseの由来 英単語・フレーズ

更新日2025年2月22日

英語の文字には uppercase(大文字) lowercase(小文字)がありますが、なぜこのように呼ばれるのでしょうか? 実は、これらの名称は 活版印刷(letterpress printing) の時代に遡ります。本記事では、その歴史的な背景を探ります。

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UppercaseとLowercaseの語源

現在、私たちは大文字(capital letters)を uppercase、小文字(small letters)を lowercase と呼びますが、この名称は 15世紀の活版印刷技術 に由来します。

活版印刷では、文字を 一つ一つの金属活字(type) として組み合わせて印刷を行っていました。活字は 木製のケース(活字箱:type case) に収納されており、その配置に特徴がありました。

Uppercase

→ 大文字 は 活字ケースの上の段 に収納されていた

Lowercase

→ 小文字 は 活字ケースの下の段 に収納されていた

この配置は、印刷工(compositor)が作業しやすいように設計されていました。小文字は頻繁に使用されるため、手が届きやすい lower case(下の箱) に、大文字は使用頻度が低いため upper case(上の箱) に置かれていたのです。

この慣習がそのまま「uppercase = 大文字」「lowercase = 小文字」という言葉として定着しました。

活版印刷と大文字・小文字の役割

印刷技術が発展する前、特に 手書きの時代(写本の時代) では、大文字と小文字が今ほど厳格に区別されていませんでした。

しかし、印刷技術が発達すると、文書の可読性やデザインの面で大文字と小文字の使い分け が一般的になりました。

• 大文字(Uppercase):見出し、章の始まり、固有名詞の強調に使用

• 小文字(Lowercase):文章の大部分に使用され、読みやすさを向上

この区別が普及したことで、現代の英語でも 文章の始まりを大文字にするルール や 固有名詞は大文字で書くルール が定着しました。

現代におけるUppercaseとLowercase

現在では、活版印刷はほとんど使われなくなり、デジタルフォントが主流になっていますが、uppercase / lowercase という名称はそのまま継承 されています。

特に プログラミングやタイポグラフィの分野 では、この用語が頻繁に使われます。例えば:

• パスワード設定:大文字と小文字を区別する(case-sensitive)

• プログラミング:uppercase() や lowercase() のような関数名として使用

• デザイン:ロゴやブランド名の表記ルールに関わる

また、インターネット文化では「すべて大文字のテキスト」が 怒っているように見える という視覚的なニュアンスも生まれています。

まとめ

Uppercase(大文字)と Lowercase(小文字)という言葉は、活版印刷の活字収納の仕組み から生まれました。

大文字は「上のケース(upper case)」、小文字は「下のケース(lower case)」に入れられていたことが、その名称の由来です。

この歴史的背景を知ると、普段何気なく使っている大文字・小文字にも深い意味があることがわかりますね。デジタル時代になっても、この言葉が生き続けているのは、印刷技術の発展とともに培われた文化の名残と言えるでしょう。

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